現在の日本について

同じこと二度ある仕組み

 大本神諭や日月神示の中には、随所に「同じこと二度ある仕組み」という表現が出てきます。

日月神示

●同じ事二度くり返す仕組みざぞ、この事よく腹に入 れておいて下されよ。同じ事二度。

●出てきてからまた同じような事繰り返すぞ、今度は魂抜けているからグニャグニャぞ、グニャグニャ細工しか出来んぞ。

 また、以下の様な一節も見られます

日月神示

●天界での出来事は必ず地上に移りて来るのである が、それを受け入れる、その時の地上の状態によって早くもなればおそくもなり、時によっては順序も違ふのであるぞ、人民は近目であるから色々と申すなれど、広い高い立場で永遠の目でよく見極めて下されよ。寸分の間違いもないのであるぞ。

それでは、戦前の主な出来事には、どのような事があったでしょうか?以下にそれを纏めてみました。

・1918~1919年春にかけて、停滞していた日本経済は、春から世界貿易の活性化するという見通しから、好景気となり、株価も上昇する。
・1920年3月15日、株式市場が突然暴落、その関連銀行74行が破綻、21の銀行が休業に追い込まれる。
・円高となり、益々日本経済が圧迫を強いられる。最終的に赤字国債の発行となる。
・関東大震災発生
・1924年、政府の分裂から、議会は解散、8年ぶりに2大政党の交代劇がある。政友会と革命新倶楽部との「連立政権」が誕生した。
・新聞、雑誌、評論家などの、大本に対する、非難が集中する。最終的に、大本は不敬罪として、弾圧を受ける。
・「侵略主義」として、世界から排日運動、排斥運動が起きる。
・男性は気骨が薄れ、軟弱化傾向を見せる女性化傾向が見られた。逆に女性の参政権運動や、男女平等論が活発となり、女性の力が強くなる傾向があった。

 といった所が主な点です。銀行の倒産などは、80歳になる自分の祖母に聞いたところ「子供の頃にそんな事があったと聞いた覚えがある」という事でした。
 又当時の風俗等は、大本の当時の著作物等から、当時の社会情勢等を抜き出してみました。

 一見すると現代と見紛う様な気も致します。更に元総理の宮沢喜一大蔵大臣の就任を、平成の是清(これきよ)と、大正時代に総理経験者の大蔵大臣就任(高橋是清)という出来 事を重ねて、マスコミでも盛んに報道していました。
 また、西ドイツの経済悪化によって、外国人排斥運動が起きて、極右思想(ネオ・ナチ)が台頭してきています。

戦前の日本 戦後の日本

株価暴騰による好景気

バブルの発生

株の暴落による、経済の崩壊、銀行の破綻

バブルの崩壊による銀行の破綻

世界的な大不況

世界的な大不況

円高による日本経済の圧迫、赤字国債の発行

円安による日本経済の圧迫、赤字国債の発行

関東大震災の発生

阪神大震災の発生

8年ぶりの与野党逆転、連立政権へ

社会党勝利から9年ぶりの自民党惨敗、連立政権化へ

マスコミによる大本批判、弾圧

マスコミによるオウム真理教批判、検挙

侵略主義と言われ排日運動

貿易摩擦等による、日本バッシング

男性の女性化、女性の台頭

男性の女性化、女性の台頭

総理経験者の大蔵大臣就任

総理経験者の大蔵大臣就任

大空襲により広範囲に被害を受けた

東日本大震災によって広範囲に渡る被害を受けた

広島・長崎に原子爆弾を投下された

福島第一原発で複数の原発事故により、放射性物質が漏れ出した

 尚、コンサルタント会社会長兼コンサルタント(執筆時)であった船井幸雄氏によると、大恐慌前後のニューヨーク株の推移(1915年~1935年)と、それから70年後の東京市場の株価の推移(1985年~)を比較し、実によく似ていることを発見しています(時流は変わった/船井幸雄-PHP研究所)

戦前と戦後の具体的な流れ


 もう少し具体的な流れを見てみます。(こちらのブログ「その1」「その2」が参考になります)

 第一次大戦の時に、世界中で必要な物資を得る為に、日本から購入をした為に、当時の日本はバブル経済を迎えます。しかし、このバブルが崩壊した後に関東大震災があり、不良債権の山が出来たようです。この不良債権処理やバラマキ政策などの失敗があって、その後1929年に、NY証券取引所で株の大暴落が始まり、世界大恐慌となります。

 この震災と企業からの多くの手形を日銀が引き受けたものの、不良債権処理に失敗してしまい、政友会から立憲民政党へと政権交代が行われます。
  そして政友会の バラマキ政治と不良債権処理の失敗で懲り懲りしていた国民は、民政党の新しい政策を拍手喝采で迎えます。この辺り、不良債権処理の失敗、バラマキ政治だ、と言われ続けていた自民党から、やんやと喝采を受けつつ民主党へと政権交代された現代と似ています。

  しかし民政党は1円=0.5ドルのレートに固定した金本位制へと復帰を計った為に、強烈な円高となってしまい、輸出競争力を失った日本は深刻なデフレに陥り、民政党は短期政権で終わってしまいます。この辺りも又、民主党時代に円高容認というスタンスの為に1ドル70円台に突入し、輸出企業の多くが窮地に陥ってしまった現代と被ります。

 その後は退役海軍大将の斎藤実が第30代内閣総理大臣に任命され、その際の大蔵大臣が高橋是清で、紙幣の大増刷と軍備拡大の公共投資で、大恐慌だった世界の中で、日本が最速で景気回復するのです。この辺りもまた、金融緩和と機動的な財政出動を掲げる現安倍政権(2017年現在)の政策と似ています。

戦前(大本)と戦後の類似性


戦前の大本と、戦後のオウム真理教・統一教会の類似
大本(戦前) オウム真理教(戦後) 統一教会(戦後)

出口直子、王仁三郎の二人の代表という稀な団体であった(又大本では、霊的に二人は夫婦である、と説いていた)

文鮮明教祖と夫人の二人の代表として、布教活動を行っている

王仁三郎氏は、淫行の教祖として、非難を浴びていた。

麻原教祖は、女性信者と姦淫を行うなど、淫行の教祖としても非難された

文鮮明教祖は、淫行の教祖として、非難を浴びていた。

大本は、新聞・雑誌・評論家等から、非難を浴びていて、投獄された経験があった。

オウム真理教は、テレビ、雑誌、評論家等から、非難を浴びていた。教祖は現在投獄されている。

統一教会は、テレビ、雑誌、評論家等から、非難を浴びていた。教祖は投獄された経験がある。

大本は信者と称する武装部隊が竹槍10万本、手瑠弾を保有していると、特攻に噂されていた。

オウム真理教は、信者と称する武装部隊を組織し、サリン、マシンガン等を保有する武装集団であった。

王仁三郎氏は、ヌーボーとした風貌で、長髪であった。霊界物語口述の前年辺りから、視力が悪くなっていた

麻原教祖は、体型が王仁三郎氏と良く似ており、長髪で視力も極端に悪い

文鮮明教祖は、風貌が王仁三郎氏と良く似ている

千字文の「王仁博士」から、改名し「王仁三郎」と名乗った。モンゴル遠征の時に「王文泰天龍」と名乗った

文鮮明教祖の先祖は、王仁博士と同じ、全羅南道の出身、改名する前は「文龍明」と名乗っていた

当時、随一の新聞社「大正日々新聞」を買収、その他「人類愛善新聞」等、新聞による活動を盛んに行った

ワシントン・タイムズを発行した

大本とオウム真理教の罪状
第二次大本弾圧時の罪状 オウム真理教の目標

・・・我国体ノ変革ヲ目的トスル結社ヲ組織シテ、該目的達成ノ為本格的活動ヲ決意シ・・・
万世一系ノ天皇ヲ奉載スル大日本帝国ノ立憲君主制ヲ廃止シテ、日本ニ出口王仁三郎ヲ独裁君主トスル至仁至愛ノ国家ヲ建設スルコトヲ目的トスル大本トイウ結社ヲ組織シ・・・

日本国家転覆を図る目的で、信者を率いて最終的に国家解体、天皇家を滅ぼし、自らが新しい国家としての主催者とすり替わろうとしていた。

 上の表は、オウム真理教が最終目標とした内容と、戦前の大本の罪状として、上げられていた内容を抜粋したものですが、良く似ている気がします。
 また、大本にあることは日本に、日本にあることは世界に起こるという意味では、麻原教祖が天井裏に大金と共に隠れている所を発見されて逮捕に至った訳ですが、イラクのフセイン大統領が逮捕された際にも又、地下に大金と共に隠れている所を発見されました。

明治天皇  地下鉄サリン事件は1995年3月20日の朝方、イラク戦争は2003年3月20日未明に始まっています。尚、戦前と戦後の対比で言えば、ABCD包囲網でエネルギーが不足した日本が、アジア諸国に飛び出して行った経緯がありますが、その際には西洋列強からの「アジアの解放」を謳っていました。

 戦後の北朝鮮が戦前の日本と似ていて、経済封鎖を受けた状態です。中国では自らの経済発展によってエネルギーが不足し、アフリカを始め世界各地に拡散し、エネルギー外交を始めていますし、自らの軍隊を「人民解放軍」と呼んでいます。

金正日  北朝鮮と言えば、金正日総書記は時に白馬にまたがって疾走する映像や絵が用いられますが、王仁三郎氏は第二次弾圧直前に、昭和神聖会のメンバー約三千人を集めて軍事演習まがいの示威行動を行いました。そして、皇居の前で白馬に乗り、サーベルを下げて彼らを閲兵したこともあったのです。これは明らかに天皇陛下を模していると受け取られ、弾圧に至りました。

 また、神風特攻隊に対して9.11テロ、自爆テロなどによって、米軍+連合軍が思いの外苦戦したという経緯もあります。戦前に日本が西洋諸国を苦しめた様に戦後も経済戦にて、一時覇権を握っていた点など、類似点は沢山あります。
 シェルドレイクの仮説の様に、現在の場が過去に共鳴することがあるのでしょうか。



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